wanshannan’s diary

ドラマ、映画、ゲームの感想を中心にその他のことも書きます。

11/23 映画「瞽女」と映画「スパイの妻」見た

【11/23】

先日の本番のご褒美ということで、映画を2本見てきた。もう、ここひと月くらいピアノしかしていなかったので、いい加減何かをインプットしたい。もう、修行から私は離れなければならない。娯楽が必要だ。というわけで、見た来たのは「瞽女」と「スパイの妻」です。


瞽女」は実在の瞽女小林ハルさんの人生を元にした物語でした。劇場窓口で監督のコメントを印刷したペーパーをもらったんですがその中に「瞽女民俗学者の研究対象でしかなかった。そういう学問書は確かに必要なものかもしれないが、一般人からすると難しく手に取って見たいと思わないものがある。」なんて書かれていたのを見て、僕は人知れずいたたまれない気持ちになったのである。なぜならその学問に邁進した人を知っているし、私自身そういう手に取りづらい学問書を手に取ってこの映画を見に来ているからだ。それはさておき。

めっちゃよかったです。朝ドラ「おしん」的な過酷さ無慈悲さ時代錯誤感、めちゃくちゃ詰まっています。序盤で主人公が針に糸を通すシーンで母親に叱責されながら何度も練習しているんですが、歳をとった主人公が自分の弟子に針に糸通す練習に付き合っている場面が出てきて、立場の変化というか、母親の気持ちを知るという構成になっていまして、よかった。


映画『瞽女GOZE』公開前予告映像_吉本実憂主演

映画を見終えた後に、小林ハルさんの人生実際はどうだったんだろうなと思い、彼女のウィキペディアページを見たんですが、驚きました。とんでもなく過酷、映画で描かれていた過酷さなんぞ上澄み、初歩、序の口。映画では主人公の年齢は20~30代くらいで終わったんですが、それ以降の人生が本当に過酷。凄まじいという言葉だけでは表せない。事実は小説より奇なり。

小林ハル - Wikipedia


「スパイの妻」も良かった。設定がずるいもん。いいドラマが生まれなきゃおかしい。個人的には昭和初期の服装、インテリアがもうそそるそそる。映画冒頭、金持ちのたしなみでしかない自作映画が物語のクライマックスに使われるという巧みな構成でした。仕掛けに手が込んでるとうれしくなっちゃう。


劇場公開決定!蒼井優×高橋一生×黒沢清監督『スパイの妻』予告編


イルフ童画館へも行ってきた。良い感じ。カノラへも行った。良い感じ。

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シャンデリアではない