wanshannan’s diary

ドラマ、映画、ゲームの感想を中心にその他のことも書きます。

2022.6/1-4 第3回東京国際ヴィオラコンクール

【6/1】

NHKFM聴いててヒンデミットの曲かと思ったらストラヴィンスキーの八重奏曲だった。ええ曲やった。2楽章マジヒンデミット感じたわ。1楽章はマジ新古典ストラヴィンスキー

 

【6/2】

ピアノ弾いてた。ブラームス和音の選び方ヤバくね。人の心つかみすぎだろ。あとテンポの設定もヤバい。

 

【6/3】

夜:酒、揚げ物

東京国際ヴィオラコンクールのファイナルを聴きに行ってきました。ずっと泣いてた。独奏曲も協奏曲も、3人のファイナリスト全員に胸打たれる場面あり、演奏そのものに涙した。一転、奏者達が今日を迎えるために修練し、こんな尊い時間がこの世に生まれている間に俺がしたことといえば、自分の生活を成立させるのに精一杯で、なんなら生活は半分くらいは崩壊しつつあって、この世を生きている人間と言うことには変わりないのに、どうしてこんなにも行為による尊さが、崇高さが、違うのだろうと悲しくなった。

私のメソメソは置いておいて。
フランスのサオさんはとても神経質な演奏だった。特にブラームス。協奏曲はその神経質さに東京フィルハーモニーが応えて素晴らしい調和だった。
韓国のパクさんはとても安定した演奏だった。というか、今井信子の弟子の音やったな……。あのちゃんと曲に合せたダイナミックさを配置する、そこを外さない確実さ、まさに信子ちゃん。
日本の湯浅さんはパワフルだった。てかヒンデミットコンクールで1位取ってるんかいっていう。迫力は一番あったので、印象には残りやすかったかも。
それにしてもウォルトンいい曲書きすぎでは???同じ曲3回聴いたけど3回とも泣いたわ。

ファイナルしかいけなかったので、もう少しファイナリストいたらなーなんて考えていた。
つーか、コンテスタントの友人でも家族でもない人間が新幹線で仕事帰りに来て、まるきり他人の演奏に延々涙するってなかなか異常やな。自分で自分の異常さを確認したわ。
でも僕はヴィオラが好きだし、ブラームスヴィオラソナタが大好きだし、ヒンデミットが大好きだし、ウォルトンの協奏曲なんてもう3回連続で聴いてても満足度高いし、そういう人間なんで異常でもなんでも行くんですよ。ええ。異常なまま生きていきます。

このコンクールは、ネットで配信される上、アーカイブも残っているのがうれしいですね。ウォルトン良い曲なので、ぜひ聴いていただきたい。


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【6/4】

昼:ホットケーキ

紀尾井ホールの向かい、ニューオータニのサツキでホットケーキとコーヒーをいただきました。ホットケーキ2000円、ホットコーヒー1300円でした。コーヒーはカップを空にしていたら、お代わりついでもらえた。2杯いただけたので、実質スタバと同じ説。値段は高価格帯ですけど、店内の雰囲気は自分のような「奮発して勇気出してニューオータニで高いカフェ行っちゃうぞ」勢の、いわゆる一般庶民でしたので、思っていたより居やすかったです。

東京国際ヴィオラコンクールのガラコンサートへ行って聴いた。緊張感から解き放たれた演奏だったな。僕は緊張感ギリギリの演奏が好みなので、外れるところではありますが、上手なことは変わりない。でも、サオさんが演奏入ろうとした直前、会場から物音し、音の発生源をキリッと見返したところにゾクッとしました。僕は、貴方の、そういう神経質なところが、大変好みです。

そんなわけで、僕は昨日の聴衆賞にはサオさんへ入れたんですが、実際の順位はちょっと読めなかった。審査員が3人のどこを評価するのか、読めなかったから。でも順位を見ると、安定性の順番で取ったのかなと言う気がします。仕上がってる順番というか。パクさん、湯浅さん、サオさんの順。私の中ではブラームスの出来の順位もとい、ピアニストの順位でした。パクさんのピアニストが強すぎた。説得力がありすぎて、何も言うことがなかった。サオさんは特別賞で弓3本ももらってどうすんのよ、会場で笑いが起きたぜ。3位だけど弓を沢山あげようってか。

演奏聴く前にどのブラームスを選択したかでどんな奏者か想像したんですけど、韓国がド王道(No.2)、フランスが折衷(編曲)、日本が技巧(No.1)と想像してたんだけど、実際は、韓国がのぶこちゃん、フランスが超神経質、日本が堅固って感じ。全然想像が当てにならなかった。笑えるくらい当てにならない。

とても満足感が高いコンクールだった。毎回だけどさ。次回もありとあらゆる障害を排除して来よう。