【5/7】
朝:お茶漬け
昼:うどん
夜:ハンバーグ、味噌汁
起きてのんびりして歌のレッスン行ってあとはペルソナ3を夜中の1時までやっていた。
連休たのしい。
【5/8】
朝:ピザトースト
昼:ベーグル、すいか
夜:塩焼きそば、イワシのつみれ汁
宝塚歌劇「るろうに剣心」千秋楽のライブ・ビューイングを観るために山梨までやってきた。行ってきた。
一番最寄りの会場は既に満席だったのだ。行ってみた山梨会場も満席でした。観客の99%は女性。
感想。100点にできた60点。
まず宝塚の進化はすごい。それから舞台転換がさらに神がかっている。
一瞬で竹林から遊郭、街中、道場、牛なべ屋、豪邸などへと転換していってしまう。
その速さには驚きを隠せなかった。
転換もさることながら殺陣で死んだ役者が倒れたその場所がまさしく奈落で、倒れた瞬間に吸い込まれていったのには本当に驚いた。
あんな芸当してたら人の一人や二人、運が悪ければ命を落としかねないようなタイトな展開、それを息をするかのごとくばんばんやられてしまい、こっちの感覚がおかしくなりそうだ。あれ普通じゃないよ。
舞台背面に敷かれた格子のセットが良かった。初めてみるものだったし、光でいろんな情景を生みだされていていい舞台装置だと思った。
衣装だが、本公演の主人公たちはプーだったり町娘だったりやんごとなき身分の人たちではないので、衣装は質素なものではないといけない。そのせいかヒロインはじめとする女性たちが舞台後半で着るドレスや、フィナーレの衣装がやけに手が込んでいたように見えた。
衣装に回されたかね、余ったんだろうか。それはそれでよし!
音楽も若さ感じる曲でした。明治の時代設定だからといって三味線篠笛ばかりじゃあ、あきませんからね。わたしたちは現代の音を知っている現代人ですから。じゃんじゃんエレキやシンセが活躍する曲もあって、楽しかった。いい作曲家さん入りましたね。頑張っていただきたい。
それから役者の歌が観に行くたびにうまくなっている気がする。全体的にみなさん歌がお上手でした。ソロで歌う人たちが何人かおられましたが、誰も穴がなかったです。
一昔前は自身の魅力(キャラクターやカッコよさなど目には見えない味)で歌唱力をカバーされている方や、演技やダンスなどほかの得意科目でおしている方がいらっしゃるのが常だったのに、方針が変わったんでしょうか。ともかく目をむきます。
続きまして、どうして100点になれなかったか。脚本に首をかしげる点がいくつかあった。
前半はVS地上げ屋との抗争が山場になっていて、納得のいく、それでいて無理のない盛り上がるいい展開が描けていたと思う。そう、前半で終わっていたらたぶん100点の演目になっていただろう。
後半の展開につじつまが合わないところが多い。
ヒロイン薫さんが一番大事にしているのは自分の道場。そこを剣心に預けて海を渡るなんて、たとえ人にお願いされたとしても出てきそうな発言ではない。
剣心は数々の修羅場をくぐってきた剣豪。そんな人があやしいと目を付けた人物に勧められたものに口をつけるだろうか。
などなど首をかしげるものがいくつかあった。ここにあげたものは一例です。
それから演出小池先生作品によくある展開に落としこまれてしまっていることも残念だった。
小池先生がよくやる演出。
①舞台終盤でヒロイン、ヒーローのどちらかを悪役に拘束させる。
②で、ヒロイン、ヒーローどちらかになんらかのいやらしい選択を迫る。
③不特定多数の人間を悪役に洗脳、薬で操らせたり行動不能にさせたりする。
この①~③がすべてあてはまってしまい、どこかでこれみたな~感がやばかった。
小池先生は薬でヒロインを操って拘束してそこをヒーローに助け出させるようにしかドラマを描けないんかい。だーめよ。毎度同じものを見る側になってくれ、飽きるから。めっちゃげんなりするから。
ドラマの描き方やキャラクターの行動言動をいまいち効果的にやれないところが残念ではあるけれど、小池先生、キャラクターの根っこのところはしっかりわかっていると思いました。
わたしはマンガ「るろうに剣心」をわりとちゃんと読んでいたので、「あのセリフあると、このキャラって感じがするから言ってほしいな」「あのキャラはこういう設定があるから、それは説明してほしいな」と思っていたんです。これらの思っていたセリフが、登場人物のセリフにきっちり盛り込まれていて、小池先生はちゃんとキャラクターの設定わかっているし、面白いように転がせる舞台準備はきっちりできるんだなと思ったのです。
でも面白いように転がせる力がないのが小池先生なんだとも思いました。だから毎回人物を変えては同じ展開にしてしまう。
前半の仕事はとっても丁寧なのに後半がとても雑な仕事でがっかりしてしまいました。
前半と後半の落差はまるで別人が書いたかのような違いがあります。でもこの落差、以前も感じたことがある。それが小池先生なんだね。
それとオリジナルキャラクターの加納さんも悪手ではないと思うんです。
人斬り時代の剣心と今の剣心を知っている、薫ちゃんに昔の女を重ねている悪役って、うまい具合に宝塚らしいし(恋敵的な)、物語に登場したら面白そうじゃないですか。
ただ、小池先生がやりがちな悪役像になってしまったのがよくなかった。
本について酷評を書いてしまいましたが、キャラクターをつかんだ本は書けていたし、前述のように舞台美術、音楽、役者の歌も素晴らしかったし、フィナーレのダンスには気迫を感じました。ラインダンス、男役のダンス、デュエットすべて素晴らしかった。特にデュエットは殺気に満ち満ちていてぞっとしました。素晴らしかったです。
ゆえに60点。後半なんとかすればすぐ100点すよ。おしかった。
あと蛇足。読売が出てきて感動してしまいました。ヅカの時代物といったら読売。うれしくてしょうがなかった。興奮してた。読売だあぁーーッ!!
斎藤一を再現するのは2次元じゃないとむりだと実写映画以来改めて思ったので、今後メディアミックスが3次元で行われるときは、無理して出さない方がいいんじゃないかな!今回も映画も斎藤さんが効果的に使われていたかと思うとそんなこともなかったしね。
「るろうに剣心」で一番好きなエピソードが巴さんの話です。ちょっとだけでしたがやっていただけてうれしかったし、ちょっとのシーンでも胸が痛くて泣いてた。