wanshannan’s diary

ドラマ、映画、ゲームの感想を中心にその他のことも書きます。

9/1-15 フジタとP5、娼年と1Q84

【9/1-15】

会社行ったり、BBQしたり、県民会をしたり、ドラマを見たり、都美へ行ったり、ペルソナ5聖地巡礼したり、娼年1Q84を読んだりしていた。


東京都美術館藤田嗣治を見に行きました。サイコーでした。
彼は裸婦の絵が有名で人気で価値も一番あるんだろうけど、それ以外の作品もめちゃくちゃ上手で感動しました。
あと彼のいいところは多作で、どんな作風で描いてもめちゃくちゃうまいとこ。
ただ、都美はいつ行っても人が多すぎるところが嫌いです。

写真は都美にいつもある写真撮影スペース。拡大した「カフェ」と写真が撮れる。

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ペルソナ5聖地巡礼三軒茶屋へ行ってきました。楽しい。
本当は舞台「サメと泳ぐ」の当日券をダメ元で取りに行って、
場所が三茶なので聖地巡礼できるから、どっちに転んでもおいしい、となったのです。
チケットはだめでしたな。20席に対して100人以上いたよ。


現地をぶらついて、ゲーム内では入れなかったエスニックのお店でビールをあおりました。
ちなみに都美でもシャンパンをあおった。昼酒はおいしい。
写真は撮りませんでした。ネットにたくさん上がっているし、自分の目で見て楽しむにとどめました。
バッティングセンターと銭湯へは入れませんでした。勇気が足りなかった。

 


小説「娼年」「逝年」「爽年」それぞれ読みました。いい作品たちでした。
娼年」は映画の通りの筋で、映画は本当に丁寧に作っていたんだと思いました。
「逝年」はオーナーの死をチームで受け入れる話。じんわりしました。みんな彼女を愛してる。
「爽年」は東の死と、子を授かった話。主人公たちがどう生きていくかの道筋がちゃんと見えた。
全作通じて秀でているのは、お客のバリエーションである。あとセックス描写がとてもきれい。

 

娼年 娼年シリーズ (集英社文庫)

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小説「1Q84」Book1.2.3それぞれ読みました。いい作品たちでした。
私は高校生の時に「ねじまき鳥クロニクル」を読もうとして、冒頭で挫折しました。
大学生の時に村上春樹を扱った授業があり、短編と彼が翻訳した「ティファニーで朝食を」を読みました。
そのとき、訳がわからなかった村上春樹に少し歩み寄れたのですが、再び挑戦することはできませんでした。
しかし、3冊楽しく夢中になって読めました。とてもうれしい。
なんてったってミリオンセラーの本をやっと読めたのがうれしい。
昔、一度は投げた作家の本を楽しめるようになってうれしい。


ストーリーですが、運命の相手である男女が出会って別れてまた出会うまでのお話です。
たったそれだけなのに、3冊のハードカバーでそれを読めちゃうんだから、なんだか不思議。


村上春樹の本は、読者に求める知識の量がちょっと多いのではないだろうか。
毛沢東語録とか学生運動とかが当然知っている単語かのように出てくるものだから、驚いている。
ヤナーチェクもそう。単語や知識が多い。洋服のブランド名なんかもね。
日本の時事が当然のごとく話されているから、翻訳はどうしてるのだろうか。
学生運動赤軍とか脚注つけてもちんぷんかんぷんやん。
本を片手にウィキペディアやん。それ小説やのうて専門書かいな。


最近ふと思っていたことが作中にでてきて、うれしかった。
有名な作家が字に起こしていることなのだから、私の考えの一部は、ある程度一般的というか、
普遍性があるというか、そう言ってもいいのかなという気持ちがした。
「ここに書いてあるのは絵空事。でもあなたが信じれば現実になる。」ってやつです。
自分が信じてるものが一番だよな、なんて思っていたのです。


Book1を読み終わったとき、仮に主人公二人が出会わないままBook3が最終ページを迎えたとしたら、
半分、青い。」呼ばわりをしてやろうと思っていたけれど、そんなことはなかった。
村上春樹さんは、自分で蒔いた種は全部回収してくれる、信頼の置ける作家です。
キャラクターが各々の役割を果たしたらそれ以上出てこないで、どんどん話が収束していく感じが良かったです。
やっぱこうじゃなきゃね。無駄は減らす。無駄は必要ないから無駄なんだよ。


世界の法則は結局よくわからずじまいなのだけれど、不思議なことがある世界なのだから、
結果だけ見ときゃいいんだと思いながら読んでました。全部「あ、そういうもんか。」と受け入れて読めた。
1984年に戻れた二人だけど、世界はどんな風になっているんだろうな。
さきがけはなくて、警官の支給されている銃も変わっていなくて、んー、まあ、
それは神のみぞ知ると言うことでいいか。


物語の山場は間違いなくBook2なので、それ以降は蛇足のようにも感じたけれど、
主人公2人が出会う物語だから、それまでの長い時間も安心して読めました。
絶対2人が出会うという確信があったので。
こんな長い話が累計300万部売れているというのは信じがたいけれど、面白く読みました。
また時間ができたら彼の作品をまた読んでみたいです。

 

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

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8/16-31 プーランクとカリギュラODのバグとペルライ

【8/16-31】

会社行ったり、OMFへ行ったり、カリギュラODしたり、ペルライの円盤を見たりしていた。


OMFはふれあいコンサートへ行きました。プーランクの六重奏目当てです。
生で聞いてもいい曲でした。この曲やってるなら、ヒンデミットの室内音楽があっても全然普通だ。
だから来年のふれあいコンサートでは室内音楽第1番を演奏してくれ。
わたしは生きている内にあの曲を生で体感したいんだ。
動物の謝肉祭は聴き応えがあるし、楽しいけど、わたしはプーランクの方が聴きたい。


カリギュラODなんだが大変なバグを発見してしまった。

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こんなあられもない姿なのにコトノさんは平然としていてシュールですらある。
ストーリーですが、帰宅部のシナリオを見ていくと、部員のこともだんだん好きになってきました。
琵琶坂氏なんて抱きしめたくなった。

 

Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ  - PS4

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ペルライの円盤が届いたので記念撮影。

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舞台裏や自分の席からは見られなかったダンサーの動きが興味深かった。

 

 

ドラマ「高嶺の花」感想

ドラマ「高嶺の花」が終わりましたが、終盤になるにつれて、登場人物たちが何をしたいのかわからず混乱し、
結局なんだったんだろう、という気持ちです。
登場人物たちがまるで同じ人間かのような言葉遣いだったり、同じ情報を共有してシンクロして発言しているのが変だった。
「竜宮城か!」なんて突っ込みがシンクロするのって、違和感。


「孤独にならないと花を生けられない」という謎理論が作中で共有されているのも変だし、
まあ共有されてるのを許容しても、結局そんなのがなくても花は生けられるよ、となって混乱した。
わざわざ作った謎設定をなかったことにして、意味なかったじゃんその謎設定、なぜ作った。


誰が家元になるのか、というのがこの作品の柱の一つだったのに、それも投げ出してしまう。
主人公もその周りの人物も。今までそれが柱だったのに最終回でその柱を取っ払うって、だめでしょ。
「もう一人産みます。」じゃねーよ。それが家元になるのに20年かかるじゃん。
小日向家元はもうすでに万全な状態じゃないから家元を退こうとしてたはずなのに、全然問題解決してないよ。
絶えちゃうよ。もっと現実的で地に足のついた結論をくれよ。投げ捨てるんじゃねえ。


もう一つの柱、格差恋愛も主人公が覚醒し、つむぎだした謎ポエムにより、
一度振ったはずなのに、なぜかまたくっついた。
いや、くっつくのは予定調和だしそうあるべきだと思うからいいんですが、
振った理由もくっついた理由も説明されているはずなのに、全然ピンと来ないんです。
なんで振って、くっついたんだ?山中にある百合の花をとったから、なんだっていうの?説明あった?


格差恋愛の解決も全くしていない。見るからに高級マンションに住んでいる主人公は、
商店街の一角にある自転車屋の二階で生活することができるのかとか、
そういうとこを書いてくれないと、格差婚の決着にはならないでしょ。


このドラマの2本柱の格差恋愛と家元騒動がよくわからないのに解決したことになっていて、げんなりしました。
自転車少年と博多さんの役割は香里奈を登場させることだけだったし、
その香里奈の役割も必要を感じられなかった。京都の家元も同じ。
京都の家元対決を見せられたって何の感情もわかないよ。商店街のメンバー多すぎる。
何で千葉さんは馬の世話をしてるの。メンバーを食わせていかなきゃいけないって言ってたのに何放り出してんだ。
芳根ちゃんも華道をほっぽり出して千葉くんとどうやって生きていく気だ。そこ示せよ。
商店街の連中は行きつけの店に入り浸っている場面しかなくて、仕事してるのかなんてことが気にかかった。
すべての種を回収しきったかのように見えるけど、2本柱はもとより何も解決してないドラマでした。
ベテランが書いた本なのに、どうしてこうなった。はてなばかり残して幕引きにするんじゃない。

 

いい曲だからって、ラブミーテンダーを使っちゃだめ。曲にドラマが負けてる。

よかったのは、生け花がきれいなことと、姉妹仲がずっといいことと、さとみの服の着こなしぐらいだ。

こんな本ではさとみがかわいそうだし、流石のさとみも挽回ができない。

 

高嶺の花 Blu-ray BOX

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8/1-15 お盆旅行

【8/1-15】

映画見たり、花火見たり、会社行ったり、旅行したり、飲み会したり、総文祭へ行ったりしてきた。


映画は映画「交渉人」を見ました。

 

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米倉と林遣都が秋ドラマで共演するというので予習のつもりで見ました。
この作品は連ドラから映画を制作した形です。
米倉が大好きな私ですが、この連ドラは見ておりませんでした。
アンダーグラウンドな感じがする米倉が好きだったので、見ていなかったです。刑事役だからクリーンだろうと。
米倉は何も交渉していなかった。彼女がしていたのは体術による制圧と、飛行機の着陸操作だ。
飛行機の着陸操作をする一般人を見るのはコナンくん以来だ。林遣都がまるで学生で、かわいらしかった。
約10年前の映画なので、役者がみんな若い。
反町隆史さんも成宮くんもいるし、出演者豪華だ。
他に見るところは特になかった。


花火大会へ浴衣を着ていったのだけれど、花火の音が大きくて怖くてろくにいられなかった。
その後の恩師と飲んでいた方が楽しかった。花火はほどほどに。
いや、私は一体何をしに電車乗り継いで出かけていったんだ。


総文祭は最終日の合唱だけ見ていたんですが、感動しました。
高校生、うまい。あと、うらやましかった。
わたしも部活メンバーや、県の選別メンバーに選ばれて、県外へ演奏しに行って泊まりたかった。


総文祭を見た後は、上諏訪の畳というゲストハウスに泊まりました。
古民家を改装した宿屋なんですが、リニューアル直後らしく、新しくきれいな雰囲気でした。
布団の下は1畳分の真新しい畳が敷かれていて、花火も見られて、いい気分でした。
お盆中に土壇場で予約した宿でしたが、あたりでした。
機会があったらまた利用したいです。


朝になって電車とバスを乗り継いぎ、富士吉田まで行きました。
やることは一つ、富士急ハイランドです。
吉田在住の友人と土砂降りの中園内を回りました。靴はもとより服もすべてびしょ濡れです。
午後には晴れたので、乗り物を楽しむことができました。
その後は友人宅に泊まり、だらだらとしゃべりました。楽しかった。

7/16-31 映画「パレード」見た

【7/16-31】

映画やドラマを見たり、小説を読んだり、第九の練習に行ったり、会社行ったり、
ローストビーフを作って食べたり、ココスのFree!!コラボへ行ったりしました。
Free!!のクリアファイルは切れていました。出足が遅かった。


ドラマ「高嶺の花」を見始めました。

 

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石原さとみがなぜ自転車屋を好きになったのかさっぱりわからないけれど、
彼女がそうしたいならそれでいい、と思いました。楽しそうだし。
出てくる生け花がきれいだし、小日向さんと出てくる流木作品なんかは迫力があっていい。
さとみが変な柄の服を着ているのに、とても似合っている、着こなしている。
それと、さとみの化粧の変化を見て楽しんでいます。ドラマの筋はこれからですね。


映画「パレード」を見ました。

 

パレード [DVD]

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ルームシェアしている5人の男女の話。
緩くつながっている彼らだが、そんな緩いつながりに甘えている自覚が各々あり、
人生次のステップへ進むため、共同生活から抜けようと誰もが考えているが、結局全員戻ってきてしまう。
5人の内、一番常識があった藤原竜也に感動していました。こういう役をしている彼を初めて見た感動です。
そうだよ、彼は狂った殺人鬼や浮世離れした人間以外の、こういうまともな役だってできるんだよ!
そう思って喜んでいました。裏切られました。とてもショックでした。
ようやく彼がまともな役で生き生き演技しているものだと思い込んでいたのに、いつも通りじゃねえか!


あと、ラストの藤原竜也を見つめる共同生活者たちの目には少しゾクッとしました。
「一緒に出かけるでしょ?」と問うてるだけなのに、他にも問われている気がする。
「このルームシェアやめないでしょ?」みたいな。
「あんたのこと、全部受け入れて見て見ぬふりして、あんたにとって都合よくしてるんだから、いいでしょ?」みたいな。
遠くない未来、破綻が見える関係ではありますが、そこは描かれずに終わりました。
それはそれでいいかな。終わるべく時に終わるでしょうし。ちょっと面白い映画でした。

7/1-15 映画を見ていた

【7/1-15】

映画「娼年」を見たり、他の映画を見たり、サッカーみたり、会社行ったり、歌の本番があったり、飲み会したり、日曜美術館を見たりしていた。


歌の本番は、まあまあの出来でした。歌詞は間違えたけれど、あんなもんだろう。
共演してくれたピアニスト、フルーティスト、ありがとう。


娼年」は別の記事に書きました。とてもいい映画でした。
それ以外に、たくさん映画を見ました。まずは「花芯」です。

 

花芯 [DVD]

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戦前戦中の日本が舞台で、主人公が旦那がいながら不貞行為をして、不倫相手とも別れて一人になる、というあらすじです。

まず、林遣都を目当ての立場でこの映画を見ると、全然だめです。
だって、林遣都が旦那なのに不倫する理由が全然ないじゃん。旦那が林遣都だったら、それだけで満足だよ。
わたしは林遣都に興味があるのに、林遣都に興味がない主人公に感情移入できるわけがありません。


自分の感情は置いておいて、主人公が旦那に興味がないのには、もう少し理由付けがほしかった。
親の決めた結婚とか、従軍逃れで今の職に就いているとか、それだけであんなに興味なくなるものだろうか。
不倫相手とか画家崩れとかには積極的に行くのに、なぜ旦那とのセックスにはあまり価値を感じないんだ。不倫相手のどこにひかれたの。わかんねーよ。
セックスに興味があるなら旦那を使えよ。あんなにラブコールしている林遣都にはラブで返そうぜ。
不倫相手とも一度したら終わりだしな。何を求めていたんだこの主人公は。


あと、一つ一つのことをもっと楽しめよ。人生楽しめよ。無感動になるなよ。幸せ作れよ。
娼年」のリョウくんを見習えよ。そう主人公に声をかけたかった。
でも言葉が通じないかもしれない、届かないかもしれない。のれんに腕押しという言葉がぴったりな映画かな。

それといい曲だからってジムノペディ使っちゃだめ。いい曲だから全部サティになって映画の印象が消える。


次も映画「ST 赤と白の捜査ファイル」です。

 

映画「ST赤と白の捜査ファイル」 [DVD]

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連ドラからの流れで映画も制作した作品です。
私は連ドラを見たことがないので、拾えないネタがいくつかありましたが、
刑事ものですのでそれほど困ることはありません。本筋を楽しめます。
ただ、刑事物として可もなく不可もなく。それ以上でも以下でもないという感じでした。
連ドラファンが見ると楽しい作品だと思います。


しかし藤原竜也さん、めずらしくいい役なのに、変なキャラ立てをされていて、
彼はこんな役じゃなくてもちゃんと演じられるんだから、そういう仕事が来てもいいのにな。
瀬戸朝香さんもそう。仕事ができる切れ者の女上司って、もう演じ飽きただろうに。
安達祐実さんは、小さくてかわいくて演技が上手な役者さんですね。


それからWebドラマ「パーティーは終わった」です。

 

パーティーは終わった レンタル版

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漫画家の主人公がイケメンたちとラブロマンスをするオムニバス形式。
毎回イケメン俳優と恋に落ちます。金のかかってないドラマでした。
成宮くんがいて、切ない気持ちになりました。
林遣都の回はタップダンスを取り扱っていて、また彼が浮浪者で、この2点には胸躍りましたが、ドラマとしてはひかれる点はなかったです。
オムニバスでいいんだけど、それだけしかやらないの?という気持ちに毎度なります。
特に感情が揺さぶられるシーンはなかった。それドラマとしてはアウト。


次は映画「闇金ウシジマくん」です。

 

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これが、とてもきつかった。押しである林遣都の凋落を見なければならないのが本当につらかった。
ただ全裸シーンはガン見していた。そこだけは感情のメータが振り切れていた。
大島優子さんはどうなるのかと思っていたのですが、彼女は汚れ役はされないんですね。
本物の美人局というのを初めて見ました。
話の冒頭で蒔いた種は全部回収しきったと感じました。
林遣都どん底に行くだけの話なんですが、ただそれだけで、面白いとは思えなかった。
むしろつらかった。押しは幸せになれ。あと必要ない設定やキャラもあったと思う。
マムシとか、実家にいるのとか。必要ないことはしない方がいい。

映画「娼年」感想

娼年」大変いい映画でした。

 

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生きてるのがつまんないなー、と思っていた松坂桃李が男娼して生きがいを見つける話です。
なんて話し筋だ。
人に興味がなかった主人公が仕事をしていくうちに、人によって求めるセックスが全然違うことに気づき、
それにプロとしてどう対応できるか、試行錯誤していくんですが、それが楽しくなっちゃったのよね。
生気がなかった松坂桃李が、まとぶん(真飛聖)に誘われて仕事を始めた結果、生きるのが楽しくなる。
その変化をみられて、「ああ、よかったなあ。」と鑑賞後に思いました。いい映画でした。


本筋以外にも見所がありまして、それはもちろんお客さんたちの個性、まとぶんとのロマンス、
同僚との関係、友達との関係、こういう細々としたところにもちゃんと気を配って描いてあります。
やはり、熱海の夫婦と東くん、ヒポクラテスソクラテスは欠かせないですね。
熱海の太鼓とクラブの喧噪、蝉の声は今でも目に浮かびます。めちゃくちゃ笑いました。
「歳をとると、こういう芸当もできるようになるの。」が台詞としてはピカイチです。
初めて会ったときは長袖ワンピだったのに翌日の約束ではオフショルダーってのがわかりやすすぎてよかった。


主人公の順応性がとても高い。
お客の要求に驚きながらも否定せず受け入れてやり遂げるのは、もう天職としか言えない。
作中で「僕は昔から年上の人が好きだったので、女性が歳をとることを罪のように感じるのが不思議です。」
松坂桃李が言っていましたので、これに救われる女は万、億単位でいると確信しました。
あと、彼のお尻がたくさん見られます。彼はあまり筋力トレーニングしていませんね。
大学生の役だから、してなくてもいい。が、続編ができるとしたらプロの男娼として筋肉ついていた方がいい。


まとぶん「あなた(松坂桃李)はシンプルな服が似合うわ。でもその中には遊びがないとね。」
わたし「わかる。私もそう思う。」
まとぶん「先がとがっている靴はだめ。女性受けが悪いから。」
わたし「あ、やっぱりそうなんだ。」
先のとがっている靴って、いいと思ったことがなかったので、まとぶんに肯定してもらえてちょっと安心した。
前述のオフショルダー含め、まとぶんや松坂桃李の服のセンスもよかったし、
照明の作る影や、しぼりなどにも一手間加えてあるのが感じられてよかったです。
ベッドシーンらしい空気感に一役買ってましたよ、照明。


作中で地名をクレジットしてくれるのですが、渋谷、表参道、池袋、高田馬場、その後に
鶯谷、熱海がきて、1人沸き立っていた。その二つの地名がほしかった。R18映画として。
見に行く前は、松坂桃李の色気に当てられるかと思っていったのですが、
客役である女優の色気が強烈でした。予想外だった。ベリーグッド。
登場人物みんな素直に生きていて気持ちのいい映画でした。2回見に行きました。
ブルーレイも買いました。友人たちと一緒に見ようと思っています。