wanshannan’s diary

ドラマ、映画、ゲームの感想を中心にその他のことも書きます。

2022.8/14 「ひだまりが聴こえる」読んだ

【8/14】

朝:春雨サラダ、モツ煮
夜:トースト、ナッツ、ハチミツ

人に自分の作品を褒めてもらうなどした。

1週間ホテル暮らしして、「今の居場所の価値観を全てだと思わない」というのは頭に入っているんだけれど、実際に別の場所に行ったことがないと信じられないんだよなあと実感した。頭で入ってるけど、今居る場所の自分はゴミ屑扱いで、頭の中に常識があっても、現状優先しちゃうんだよね。というわけで、1週間ホテル暮らしは自分にとって良い薬にはなったと思う。ホテル生活自体に負担がないし、毎日1時間歩けたし、作業に没頭しすぎて他のことを考える隙間がなかったし。でも自分がゴミ屑になる現場へ戻らなければならない。きついねえ。いつまでもつか。もたなくなったら、その時に考えよ。

「ひだまりが聴こえる」を読んだ。すごくいい。BLと言う枠によって、この作品と相性が良いにもかかわらず読めていない人が数多く居ることが想像される。こういうとき、枠ってホント邪魔というか惜しいというか、だなあ~。私はこの作品の作者でも編集者でも何でもないけど、とっても悔しい。もっと多くの人が見るべき作品。

 

 


内容は、男子大学生同士の交流から恋愛に発展なんだけどプラトニックです。鍛えられた腐女子は、この時点で敬遠するかも知れない。敬遠しない人は、この作品を楽しむ才能がある。
主人公は2人で、難聴主人公は自分の障害を受け入れるのにとても難儀しているんだけど、もう1人の主人公、光の主人公としよう、との交流により、光の主人公と出会えたのだから、そのきっかけになったのが自分の障害なのだから、自分の全てを受け入れて、納得できる、と語るシーンに涙ボタボタでした。あまりに大きな幸せを前にしたら、その他のことはもう良いんですよ。モーニングの『I WISH』をすぐに思い出しました。全ていつか納得できるさ。


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漫画BL作品て、1巻完結がとても多くて、キャラクターや設定が好きになっても、続刊がないんですよ、なかなか。もっと言えば、読み切りになってしまう。短編集のBL漫画も多いですからね。そういう風にインスタントに楽しむのがBL文化の一面であるので、しょうがないかと受け入れていたのですが、これは、もう、まだ連載中じゃあないですか。歓喜ですよ、歓喜以外の何物でもない。私は「同級生」も「テンカウント」も連載が終了してから読み始めたので、まだ続いている途中のBL漫画に出会えたことが僥倖です。なぜか、生きる意味が増えたことを意味するからです。自分はまだ、生きていられるという希望に出会ったも同然です。

 

 

 


最後に、私はBL作品や恋愛漫画、少女漫画で、恋愛関係にある2人の力関係が対等でない作品は、読んでいて辛くなります。片方の意見が全て通ってしまうような話だと、とてもつまらない。「テンカウント」は、黒瀬が主導権を握っているように見えて、城谷が無意識に相手を誘導、操作していた。そういう、対等さというか、お互いがお互いに作用し合って、力関係がシーソーのようにその場その場で刻々と変わり、どちらへ振れるか分からない、それが恋愛漫画の面白さだと確信しました。生きるぞ、俺は。