夜:イワシの煮付け、豆腐の味噌汁、サラダ、唐揚げ
山梨へ行ったので友人とコメダでブランチ。
友人は幼稚園勤務経験があるので「静かな子供はなぜ静かなんだろう」と聞いてみた。「子供も満たされていれば静かだよ」とのこと。
街中で絶叫している御子がいたら、その子は満たされない何かを埋めようとしているのだ。かわいそうに。
なんで山梨へ行ったかと言うと、こちらを見てきました。
開催場所のスコレーセンターへ行くまでに迷った。初めていくわけではないのに迷った。
国道20号から折れる道を一本間違えると住宅街が広がりたどり着けない。うっかり曲がりそびれると笛吹川超えて勝沼方面へ行ってしまう。実際そうしてました。たぶん次行くときも迷うと思う。
それから大盛況で、わたしが会場へ入った時すでに固定された座席がなく、スタッフの方があいているスペースにいすを並べてくださったので、そちらに着座しました。まさしくすし詰め状態。すごい熱気でした。
公演の感想、面白く、楽しく、驚きました。
スタートに大蛇が出てくるのですが、大蛇のかぶり物が手作り感あふれていて、そこが良かった。というか登場人物たちの服や小物(杖、魔笛、鈴など)が手作りっぽくて、そこがいいなと思いました。
出演者はアマチュアとのことですが、3時間もある作品の暗譜をして、台詞も覚えて、振りも覚えて、とても常人にはできないレベルのことをやっておりました。すごい。
オーケストラもアマチュアの団体とのことですが、演奏は一定のレベル以上でしたし、すばらしかったです。
あと、歌唱指導の先生が舞台わきにいらっしゃって、何をされるのだろうと思っていたら、手元の楽譜と台本を見ながら、出演者に合わせて大多数の観客には聞こえないような小声で、しかし出演者がうたっている最中に拍を見失ったら修正できるように、舞台へ向かって、子音をとばしながら歌われていたのです。この日記をご覧になられている方は、何を言ってるのかわからないかもしれない。わたしもなんて書いたら一番わかるのかがわからない。
音楽を演奏していると、練習不足や緊張や実力不足のせいか、曲の最中でどこを演奏しているのか、何の音をうたっているのか、何拍のばしたか分からなくなる瞬間があります。その現象を俗に空中分解と称しているのですが、歌唱指導の先生は空中分解を阻止する役目をされていたのです。そんなやり方があったのかと驚きました。
「魔笛」のあらすじは、ざくっと書くと、魔法アイテムがあれば好みの女と一緒になれるよ、という話でした。魔法アイテムがほしい。
セリフに「このワインは甲州産だよ」など、山梨ネタを取り入れ、ちょいちょい観客を笑わせていました。地元でやる公演て感じ。
オペラって金持ちややんごとなきお方が見たり演じたりするものかと思いこんでいたのですが、そうじゃないよ、そうじゃなくてもいいんだぜ、というのを見せられた公演でした。