朝ドラ「半分、青い。」感想

朝ドラ「半分、青い。」の放送が終わりました。
半年かけて主人公の物語を見てきましたが、私の心には何も残りませんでした。


主人公の恋愛が成就したり、社会的に成功したり、明るい家庭を築いたりするのだと思って見ていたけれど、
そんなことはありませんでした。
放送後半は見ていることが苦痛でした。
そこで、なぜ苦痛になるかを言語化するために見ていた節があります。
それから、私の親しい人たちの間で話題に上がる作品でしたので、会話をするために見ていました。
大半の意見は批判でした。


次の仕事が百均、なんで?
生活費はどこから出てるん?
清はどこいった。
まーくんはどこいった。
三人も叔母いらんやん、緑さんだけでいいやん。
瞬間移動してるよね。
金はないはずなのに部屋が広い。
東京でスケートやるより、岐阜が地元なんだから愛知でやった方がいいんじゃないか。
こんな感じで引っかかるところが挙げきれないほどあります。よってドラマの内容に頭がいきません。


ストーリーの方へ頭を傾けようとしても、同様に不自然さを感じます。正に八方塞がり。
あんな別れかたして久々に会って唐突なプロポーズって変でしょ。
家族がいると仕事にならないという理論は全然腑に落ちないけど、仮にそうだとしても、なぜ結婚した。説明しろ。
扇風機ははたして商業的成功を収めたの?
この辺でやめておきましょう。


話の筋というか、一番大事な題材がなんだったのか未だにわかりません。
恋愛なのか、家族愛なのか、仕事なのか、友情なのか。どれも着地をしていないまま最終回を迎えました。
仮に恋愛だとしても、七夕飾りを見せていちゃついたから、なんだというのでしょうか。
あれでこれから一緒に生きていくことを決定したようには感じられませんでした。


本筋がこのようにあやふやなだけではなく、主人公の生活費だとか、突然いなくなってしまう登場人物だとか、
ナレーションで大事なことが済んでしまうことも輪をかけてひどい。


ひとつ、私が激昂した場面を取り上げます。
主人公が漫画家を廃業する決断を祖父に話します。
祖父はなんとかなるもんだよ、と孫を励まし歌を歌い、この日の放送は終わりました。
いや、ちょっと待て。この役者さんは歌手でもあるから上手いし、いい曲だからいい気分になるけど、
主人公が漫画家廃業してどうするかという大事な問題を脇によけてしまった。
辞めてどうするかなんにも決まってない。いい歌でごまかされた。
そして翌日の放送は、主人公が下宿を引き払うシーンだったんですが、
今度は主人公と友人たちが歌を歌って放送が終わりました。
主人公がどこに住むか、何の仕事をするか、明言していません。2日続けてごまかされた。
おまけに同じ方法で。私は憤慨しました。なんで、大事な話を先のばしにするんだよ。
歌じゃごまかされないよ。バカにするのもたいがいにしてくれ。
全然、主人公の気持ちに寄り添えないよ。ドラマとしてアウト。


確かなことは、私にはこの作品を楽しむ才能に欠けていたということです。
半分、青い。」をヤフーで検索すると、公式サイトのすぐ下にこんな文章が出てきます。
「あぶなっかしくもバイタリティーあふれるヒロインの冒険が、2018年の朝を明るくします。」
今となっては賛否両論あふれるキャッチコピーになってしまったと思います。
企画段階はきっとそうだったと思うんですよ。あと、漫画家のあたりまでとか。
星野源さんの曲や、オープニングの映像からも、主人公が独特のアイディアで道を切り開いていくのかと思ったよ。
たぶん、星野さんやオープニングの監督にもそういう発注をしたと思うんだよ。
だけど一番大事な本が、かい離してしまった。発想の転換で何か勝ち取ったっけ。もうやめよ。


永野さんや間宮さんには、今後いい役や作品に恵まれるよう、祈ります。
役者さんたちはすごいよ。あんな訳がわからない本でもやらなきゃいけなくて、やりきってしまうのだもの。
お疲れ様でした。また別の作品でお見かけできますように。