映画「娼年」感想

娼年」大変いい映画でした。

 

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生きてるのがつまんないなー、と思っていた松坂桃李が男娼して生きがいを見つける話です。
なんて話し筋だ。
人に興味がなかった主人公が仕事をしていくうちに、人によって求めるセックスが全然違うことに気づき、
それにプロとしてどう対応できるか、試行錯誤していくんですが、それが楽しくなっちゃったのよね。
生気がなかった松坂桃李が、まとぶん(真飛聖)に誘われて仕事を始めた結果、生きるのが楽しくなる。
その変化をみられて、「ああ、よかったなあ。」と鑑賞後に思いました。いい映画でした。


本筋以外にも見所がありまして、それはもちろんお客さんたちの個性、まとぶんとのロマンス、
同僚との関係、友達との関係、こういう細々としたところにもちゃんと気を配って描いてあります。
やはり、熱海の夫婦と東くん、ヒポクラテスソクラテスは欠かせないですね。
熱海の太鼓とクラブの喧噪、蝉の声は今でも目に浮かびます。めちゃくちゃ笑いました。
「歳をとると、こういう芸当もできるようになるの。」が台詞としてはピカイチです。
初めて会ったときは長袖ワンピだったのに翌日の約束ではオフショルダーってのがわかりやすすぎてよかった。


主人公の順応性がとても高い。
お客の要求に驚きながらも否定せず受け入れてやり遂げるのは、もう天職としか言えない。
作中で「僕は昔から年上の人が好きだったので、女性が歳をとることを罪のように感じるのが不思議です。」
松坂桃李が言っていましたので、これに救われる女は万、億単位でいると確信しました。
あと、彼のお尻がたくさん見られます。彼はあまり筋力トレーニングしていませんね。
大学生の役だから、してなくてもいい。が、続編ができるとしたらプロの男娼として筋肉ついていた方がいい。


まとぶん「あなた(松坂桃李)はシンプルな服が似合うわ。でもその中には遊びがないとね。」
わたし「わかる。私もそう思う。」
まとぶん「先がとがっている靴はだめ。女性受けが悪いから。」
わたし「あ、やっぱりそうなんだ。」
先のとがっている靴って、いいと思ったことがなかったので、まとぶんに肯定してもらえてちょっと安心した。
前述のオフショルダー含め、まとぶんや松坂桃李の服のセンスもよかったし、
照明の作る影や、しぼりなどにも一手間加えてあるのが感じられてよかったです。
ベッドシーンらしい空気感に一役買ってましたよ、照明。


作中で地名をクレジットしてくれるのですが、渋谷、表参道、池袋、高田馬場、その後に
鶯谷、熱海がきて、1人沸き立っていた。その二つの地名がほしかった。R18映画として。
見に行く前は、松坂桃李の色気に当てられるかと思っていったのですが、
客役である女優の色気が強烈でした。予想外だった。ベリーグッド。
登場人物みんな素直に生きていて気持ちのいい映画でした。2回見に行きました。
ブルーレイも買いました。友人たちと一緒に見ようと思っています。